桜 ある日のこと。
Ｃさんが起きてこないためお母さんが確認した。
母 Ｃ、どうしたの？
救急車。
桜 ベッドで横になっているＣさんの手首から血が流れていた。
心療内科から貰った薬が転がっていた。
○ 薬を飲んで手首を切ったんだ。
桜 そうよ。
○ 悪霊に負けたんだ。
桜 まだ話は終わっていない。
○ うん。
桜 病院に運ばれ命は助かった。
○ 良かった。
桜 目が離せないため入院した。
スマフォなどの私物の持ち込みは、禁止。
○ 規則正しい生活を送るんだ。
桜 そうよ。
桜 死の直前ではなく死のうとした直前の話。
○ そうだった。
肝心なところだね。
桜 そうよ。
桜 Ｃさんには、多くの悪霊が憑依している。
大きく分けて二つの派閥。
一つ目は、人を恨んでなくなった悪霊達。
二つ目は、自殺で亡くなった悪霊達。
恨みの悪霊は１。
自殺の悪霊は２と表現する。
○ 分かった。
桜 自殺未遂をした晩の話。
言い争いになる。
○ 誰と言い争うのかな？
桜 一と二の争い。
○ 悪霊同士の争いなんだ。
仲間同士だと思っていたけど違うんだね。
桜 違う。
仲間と言っているけど皆、自分のことしか考えていない。
同じ派閥であっても皆敵。
一 お前達、この娘は俺の者だ。
娘から離れろ。
二 何を言っているの。
この子は、私の者。
桜 Ｃさんが、自分のことを責め始めると二の悪霊が話し始めた。
○ 波長が合う悪霊と繋がるんだ。
桜 そうよ。
恨みの心になると一と繋がる。
波長導通の法則が働く。
二 楽しい事なんてない。
苦しいことばかりでしょう。
私達と一緒に楽しもう。
Ｃ 死ぬなんて怖い。
二 大丈夫よ。
病院から貰った薬を沢山飲んで手首をカッターで切るだけ。
薬を飲んでいるから、いたくないし眠れる。
Ｃ でも怖い。
二 やってみたら怖くないことが分かる。
○ 自殺させようと何でも言うんだ。
二は、何を考えているのかな？
桜 二と表現しているけど自殺で亡くなった悪霊の親分。
地獄のマイナス１，１０３段にいる悪霊。
自分の子分にしようとしているの。
Ｃさんを不幸にしたいと思っている。
悪霊は、人の不幸を見るのが大好きなの。
○ 人の不幸は蜜の味なんだ。
桜 そうよ。
○ 人の不幸話をする人がいる。
悪霊と同じなんだ。
桜 そうよ。
人の不幸を見て「ざまあみろ」と思うことで波動は、悪霊と繋がる。
不幸を呼び寄せる。
肉体が死を迎えると必ず地獄に落ちる。
肉体を失うと全てが無くなると思っている人が多くいる。
地獄に落ち苦しむ。
自分の間違いに気がつくまで地獄で過ごす。
地獄が辛いため生きた人間に憑依する。
○ そうだね。
