Y 違う事って何をすればいいの?
A 届いたメールを読んでみる。
Y 読んだら、落ち込んでしまう。
A 分かっている。
他に違う事は無いと思う。
此処から出るためだ。
やるしかない。
Y ・・・
桜 Yさんは、考えて答えを出した。
Y 私、Aに親切にされた。
私も読んでみる。
A やってみよう。
Y うん。
桜 2人は、大量に溜まった受信メールを読み始めた。
読み進めていくと表情が曇り落ち込む。
Aさんは、時々、Yさんを見る。
A 少し休もう。
読む事で少しだけど変化が出てきた。
Y ?
A ここに来た頃と比べ心が軽くなった気がする。
読む度に落ち込むけどね(笑)
Y そうかも知れない(笑)
○ 2人は、笑ったんだ。
桜 うん。
2人の笑い声に皆が驚いている。
○ 俺も驚いている。
地獄で笑う人なんていない。
笑ったとしても「ニタリ」と笑う。
2人の笑いは、天国的な笑いだよ。
桜 そうよ。
地獄の中に少しだけ天国が出来た。
桜 見られていることに気がつき皆を見た。
皆、知らないふりをしてパソコンを操作している。
A 俺達、変かな?
Y そうかも?
確かに読んだら、落ち込む。
心が軽く感じるのは、気のせいだと思っていた。
○ 心が軽く感じているのは、気のせいかな?
桜 軽くなっているわ。
○ どうしてかな?
桜 詐欺メールを読んだ人の気持ちになり落ち込む。
でも、読んだ人の気持ちが分かり申し訳ないと思うの。
○ 反省?
桜 うん。
桜 2人は、未読のメールを読み始めた。
同じ内容のメールも読んだ。