悪霊や生き霊に憑依されても気がつかない人が沢山いるのが現実

カルマ

☆ 4人で動物園に行くことになり駅前で待ち合わせをしました。
  Lさんは、離れた場所から、3人が来るのを待っています。
  3人が揃うと今来たかのように小走りで近づきます。

L 待たせてごめんなさい。

☆ ワンピースにサンダルを履き長い髪をなびかせながら、やって来たLさんを見て驚きます。
〇 よっぽど橘さんが好きなのですね。
☆ 好きを通り越しています。
  見守って下さい。
〇 はい。

谷 可愛い。
H どうしたの?
  こんなLを見たことがない。
橘 ・・・

☆ その日、橘さんは、Hさんと二人きりになったら、告白しようと思っていました。
  そんなことなど知らないLさんは、橘さんから離れません。
  Hさんがトイレに行ったときです。

L のどが渇いたね。

☆ Lさんは、谷さんを見ています。
  谷さんは、慌てて飲み物を買いに行きます。

L 橘さん、私のこと嫌いなの?
橘 いや嫌いじゃない。
L Hと私、どちらが可愛いかしら。
橘 今日のLさんは、可愛い。

☆ Hさんに告白しようとしていたのですが、思いとどまります。
  橘さんは、Hさんに付き合って欲しいと言われていました。
  返事として告白しようとしていたのです。
〇 橘さんとHさんは、お互いに好きだったのですね。
  2人が付き合う寸前に奪うのですね。
  それほどLさんは、可愛くなったのですか?
☆ 動物の本能として狙った獲物は、逃しません。
  勿論、手段なども選びません。
  もしも、橘さんとHさんが付き合っていたとしても奪い取ります。
〇 少し怖く感じます。

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☆ Lさんの思いどおりに橘さんと付き合います。
  それを知ったHさんは、怒ります。

H 酷い。
  私が、橘さんと付き合うはずだった。
  奪うなんて酷い。
L 誰と付き合うのかを決めるのは、橘さんよ。

☆ 2人は、大喧嘩をしてしまいました。
  Hさんは、Lさんを恨みます。
  Lさんは、Hさんの事をなんとも思っていません。
〇 え!Lさんは、Hさんを憎いと思わないのですか?
☆ そうです。
  今まで見てきたように叱られても平気です。
〇 Lさんは、何も思わなくても恨まれているのですよね。
  生き霊が、飛んでくるのではないですか。
☆ そうですね。

☆ Hさんの生き霊が、Lさんに憑依しました。
  しかし、Lさんは、平気です。
〇 何故、平気なのですか?
☆ 悪霊や生き霊に憑依されても気がつかない人が沢山います。
  気がつかないだけでなくLさんは、Hさんをなんとも思っていないからです。
  なんとも思わないため影響が小さいのです。
〇 同じように恨んでいたら、影響が大きくなるのですね。
☆ そうです。
  少し頭が重い、少し体が重いと思う程度なのです。

〇 カルマを作ったのですか?
☆ Lさんは、友達の好きな人を奪うと言うカルマを作りました。
  Hさんは、友達を恨むと言うカルマを作ったのです。
  どちらも小さなカルマです。
〇 一般的な話なのですね。
☆ そうです。

    次回に続く

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