〇 商店街は、どうなるのでしょうか?
☆ 4割が、閉店します。
〇 何か方法はなかったのでしょうか?
☆ 方法は、商店街の人達が決めることです。
〇 辛く感じます。
☆ 大切な話をします。
〇 はい。
☆ 商店街は、お店をやっている方と働いている方だけが利益を得ます。
しかし、ショッピングモールは、多くの方々の利益を生むのです。
〇 はい、それは理解しています。
☆ 繁栄の場所は、時代と共に変化します。
これまでは、商店街が繁栄の場所だったのです。
時代は、より便利で豊かさを求めているのです。
人間が成長するように生活環境も成長するのです。
もしも、ショッピングモールが出来なければ、市に住む人々は、他の豊かな場所へと移り住むのです。
市民が他へ移り住む事を望むのですか。
〇 いえ、発展を選択すべきです。
繁栄の場所が変化するべきだと分かりました。
〇 商店街は、いずれ無くなるのですね。
☆ 先程言ったようにどうするのかを考え実行するのは、商店街の人達です。
商店街の中に行列が出来るラーメン店があります。
ショッピングモールが出来たことで売り上げが2割ほど落ちます。
それでも十分に商売を続ける事が、出来るのです。
ラーメン店は、多くの工夫をしています。
常に新商品の開発をしているのです。
〇 お客さんに求められるサービスが出来たらいいのですね。
☆ そうです。
求められるサービスが出来れば、繁栄するのです。
出来ないお店は、無くなるのが自然なのです。
厳しい言い方に聞こえるかも知れませんが、やることが無いからと言って商売するのは問題なのです。
商売を舐めているのです。
〇 はい、そうです。
〇 私のお店の周りに個人経営のお店があります。
営業時間内なのに店主の都合でお店を閉める方がいます。
自分の都合をお客さんに押しつけています。
私には、理解できない事です。
☆ 商店街にも同じようなお店があります。
商売を舐めているのです。
その様なお店は、発展することはありません。
お客さんが求めるのは、良いサービスなのです。
〇 分かりました。
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☆ 帰宅した卓也さんは、自室で議会での出来事を思い出していました。
考えるほど怒りがこみ上げてきます。
市長さえいなければと思っています。
卓 ワイロで物事を決めるなんて許せない。
〇 市長を責めても何も変わりません。
☆ そうですね
〇 卓也さんが望んでいた結果です。
☆ 卓也さんは、市長になり正しい政治を行おうと決心して市議会議員になりました。
正しく行うと言う正義感が強いのです。
〇 理解できるのですが、正義を盾にするのは危険です。
☆ そうですね。
☆ 数日後、千葉さんから声をかけられました。
千 君も市長の派閥に入らないか。
ショッピングモールの計画に賛成したのだから、派閥には入れるぞ。
卓 僕は、派閥に興味はありません。
利点があるのですか?
千 大きな声では言えないが、金が手に入ることがある。
卓 そうですか・・・
あまり興味はありません。
千 困ったことがあったら、声をかけてくれ。
☆ はいと返事をすることが出来ないため頭を下げその場を離れます。
怒りがこみ上げる卓也さんに黒い影が取り憑きます。
〇 悪霊に憑依されるほど怒っているのですね。
☆ そうです。
カルマを解消するチャンスです。
〇 え!これは卓也さんのカルマですか?
☆ そうです。
次回に続く
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