書籍「神社の神様に願いを叶えてもらう方法」からの抜粋です。
前回の続きです。
○ その後、どうなったのかな?
桜 私立の医大に合格した。
お医者さんになったけど患者さんの立場で診察をしないから評判が悪かった。
○ 神様に願い事を叶えてもらう事もなかったんだ。
桜 あるわ。
○ 聞きたい。
桜 短めに話す。
桜 お医者さんになり恋をしたの。
○ 看護師さんだね。
桜 違う。
薬剤師。
Aさんは、総合病院で内科医として働いていた。
恋の相手は、Kさん。
たまに廊下ですれ違う事があり頭を下げる。
距離があるから、会話も出来ない。
○ そうだね。
桜 これまで勉強を頑張ってきたから、女性を好きになる事もなかった。
周りの人達にさりげなくKさんの事を聞いた。
独身だけど恋人がいるかは、分からない。
どうすればいいのか、いろいろと考えた。
手紙を渡そうと考えた。
書いたけど手渡す勇気が出ない。
帰宅するKさんの後をつけ声をかけようと考えたけど思いとどまった。
○ なぜ思いとどまったのかな?
桜 両親の教育。
後をつけるのは、ストーカー。
悪いことは駄目だと記憶からも湧き出てくる。
○ なるほどね。
桜 受験の時、神社に行ったことを思いだした。
休みの日、神社に出かけた。
○ 合格できなかったのに神社に行くのかな?
死んだら何もかも無くなると思い神様を信じていないよね。
桜 わらにもすがる思いなの。
神社に行き一生懸命にお願いした。
休みの日は、必ず神社に行った。
お百度参り。
○ とても好きなんだ。
桜 うん。
桜 それから半年が経った。
廊下を曲がるとKさんとぶつかった。
Kさんは、持っていた書類を落とした。
謝りながら、一緒に書類を拾った。
この事がきっかけになり話をするようになった。
そして付き合い1年後に結婚した。
○ ハッピーエンドだね。
お礼参りに行ったんだよね。
桜 もちろんよ。
桜 わらにもすがる思いで一生懸命にお願いすれば、神社の神様は、願いを叶えてくれることを学んだの。
○ その後、幸せに暮らしたんだね。
桜 ここで終わりにした方がいいわよ。
○ どう答えたらいいのか・・・
桜 これでいいの。
○ 分かった。