パソコン、スマートフォンの時間、日付が毎日狂う!詐欺メール5

地獄

A 俺は、A。
  誰とも話をしないのか?
Y 私は、Y。
  皆此処から出たいから人を騙すのに夢中。
A 俺は、パソコンを使い多くの人を騙しお金を手に入れていた。
  Yも同じなのか?
Y うん。
  仲間と一緒に詐欺メールを送っていた。
A やっぱりそうなんだ。

Y どうしたの?
A 此処がどこだか分かった。
Y 何処なの?
A 地獄だ。
  親父に聞いたことがある。
  死んだら、天国か地獄に行く。
  いいことをした人は、天国で悪いことをした人は地獄。
  信じることなんて出来なかった。
  地獄は、暗くて寒いと言っていた。
  此処を天国だと思う人は誰もいない。
  地獄もいろいろあるらしい。
  同じ罪の人が集まると言っていた。
  此処に居る人は、皆同じ罪を犯したんだ。

A 多くの人を騙せば此処から出られると言うのは、本当なのか?
Y 分からない。
  皆そう思っているから、メールを送っていると思う。
A 此処から出た人を見たことがあるのか?
Y 消えた人は見たことがある。
  メールを送ろうと隣の人を見た。
  その人は、一生懸命にキーボードを操作していたけど突然消えた。
A 天国に行ったのだろうか?
Y 分からない。

桜 何が起こったのか、分かるでしょう。
○ うん。
  キーボードを操作していたという事は、詐欺メールを書いていた。
  そんな人が突然消えた。
  悪いことをしていて消えたという事は、地上に居る人に憑依したんだ。
  ☆の女神様に教えてもらったばかりだよ。
桜 そのとおりよ。

A ここに来てどれくらいになるんだ。
Y 分からない。
  パソコン、スマフォの時間、日付が毎日狂う。
  此処は時間がないのかも?
  声をかけてくれてありがとう。
  皆、メールを送るのに夢中だから、話もしない。
  会話の大切さを学んだ。
A 礼を言うのは、俺の方だ。
  いろいろ教えてくれてありがとう。
  俺もメールで人を騙してみる。
  此処から出たい。
Y うん。

桜 二人のパソコンにメールが届いたとメッセージが出た。
  周りを見ると皆が2人を見ている。
  次々とメールが届いた。
  危険を感じ2人は、パソコンに向かう。

桜 朝なのか、昼なのか、夜なのかさえ分からない。
  日付も時間も分からない。
  メールを送り続ける。

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