○ 私が見てきた母親は、息子ではなく娘に理想を求めていました。
同性だからなのですね。
☆ そうです。
母親は、娘に、父親は、息子に理想を求めます。
親子の関係で引きこもりになるのは、大半が母親と娘です。
○ はい。
○ お母さん自信は出来ないのに娘は出来ると思うようです。
☆ 自分は、勉強しろとか言われなかったため出来なかった。
娘に言えば、出来ると思い込んでいるのです。
例えば、ピアノを習わせます。
きっと将来、娘のためになると思うのです。
ピアノを弾けるようになりたいという理想が裏に隠れています。
○ そうです。
☆ 問題なのは、強制することです。
やりたくないのに母親に言われ従うのです。
99%の方に当てはまります。
残りの1%の方は、強制される必要があるのです。
○ そのような方もいるのですね。
☆ 一流のピアニストになる計画を立ててきた方です。
○ なるほど・・・
☆ 強制されて生きてきた娘が社会に出ると劣等感を感じます。
○ お母さんに「あなたは出来るの」と言われ続けてきたのが、原因だと思います。
☆ そうです。
自分よりも出来る人を見ることで自分を責めます。
頑張るのですが、思うような成果を出すことは出来ません。
○ 引きこもるのですね。
☆ そうです。
☆ 話が前後しましたが、塾や習い事について誤解のないように話をします。
○ はい。
☆ 周りの子供達と歩調を合わせることが大事です。
周りが塾に行っているのなら、行かせるべきです。
そうでないのなら、本人の意思に任せるべきです。
本人が、ピアノを習いたいと言うのなら、行かせるべきです。
此処で大事なのは、母親の意見ではなく本人の意思です。
塾や習い事が悪いわけではないのです。
○ 引きこもりになった方々は、母親に強制されていました。
☆ 自分が好きでピアノを習うのは、良いことです。
自分より上手な人を見たら、頑張って練習しようと思います。
強制されたのなら、落ち込むだけです。
○ 好きだけど止めてしまう方もいると思います。
☆ そうですね。
☆ そのような方は、自分の実力を認めたのです。
自分には、これ以上は出来ないと思うとスッキリとした形で止めることが出来るのです。
その時点で次の歩む道を探し始めます。
○ なるほど・・・
分かりました。