☆ 三人は、お母さんの寝る場所を確保するために一生懸命に掃除をします。
○ 意外です。
何もしないと思っていました。
☆ 言葉には出しませんが、三人とも同じ事を考えています。
○ ?
☆ お母さんの眠る場所が無ければ、自分の家に来るかも知れないと考えているのです。
○ 自分の家に来て欲しくないために掃除をするなんて・・・
あきれてしまいます。
☆ 次は、台所と居間を掃除します。
気がつけば、夕方になっています。
W 食事・・・
どうする?
二 自分で作れると思う。
四 そうね。
でも食材が何も無い。
母 私は、頭が痛いの。
食材を買ってきてご飯を作って。
W 四、買ってきて。
四 嫌よ。
退院の付き添いをしたでしょう。
☆ お母さんに言われWさんが買い出しに行き次女が料理を作りました。
お母さんがご飯を食べ終わると逃げるように帰っていきました。
○ 掃除は、終わったのですか?
☆ 半分です。
☆ 娘達が帰るとテレビのスイッチを入れました。
悪霊の影響で一人が怖く感じます。
テレビの音を大きくしても駄目です。
Bさんに電話したのですが、繋がりません。
仕方なくWさんに電話しました。
留守電になっています。
次女、四女も留守電です。
誰も出ないことに怒りがこみ上げてきました。
頭痛薬を飲むと眠たくなってきました。
ソファーで寝てしまいました。
☆ 翌日、朝食を食べると歩いてBさんの家に向かいます。
リハビリは終わったのですが、以前のようには歩けません。
体が重いのです。
辛くなり引き返します。
○ 多くの悪霊を背負っていると歩くのも大変です。
男性のNさんがそうでした。
浄霊して悪霊を取ったら、足がよくなったと言っていました。
☆ そうですね。
☆ やっと家に戻ることが出来ました。
ソファーに座りいろいろと考えます。
娘達に電話をするのですが、誰も出ません。
必ず家に居ると思われる四の家へタクシーで行くことを思いつきました。
財布の中を確認します。
1万円と小銭が入っています。
母 お金も下ろさないといけない。
○ お金には、困っていないのですよね。
☆ 話が進んでいけば分かります。
○ はい。
☆ 四の家に着くとチャイムを押します。
お母さんが来たことに驚いています。
四 無茶したら駄目よ。
母 それなら、四が家に来ればいい。
四 私も忙しいの。
☆ ソファーに座るとホッとしました。
母 銀行に行って欲しい。
お金を下ろしてきて。
四 いくら下ろすの?
母 10万円。
四 10万円も何に使うの?
母 以前は、歩いて銀行に行っていたけど歩くのが辛い。
まとめて下ろした方がいい。
四 分かったわ。
☆ 通帳とキャッシュカードを預かり銀行へ行きました。
お金を下ろし通帳を確認しました。
四 何これ?
☆ 周りに人が多いため急いで車に戻りました。
車の乗り込むと通帳を確認しました。
四 凄い。
1億数千万円の残高・・・
☆ 急いで家に戻ります。
○ お母さんは、お金持ちなのですね。
娘達は、知らないのですね。
☆ お母さんは、お金の話をしていないのです。
○ お金は、争い事の原因になります。
☆ そうですね。
四 お母さん、残高が凄い。
母 そうかしら。
行ってくれたお礼よ。
☆ 1万円を四に手渡しました。
四 嬉しい。
ありがとう。
母 そんなに嬉しいの?
四 世の中は、お金でしょう。
☆ 四の言葉にお母さんはひらめきました。
○ 嫌な予感がします。