話は、１から続いています。
下記をクリックし１～１９を読まれることをお勧めします。
桜 次の日、ナースコールが鳴ったため確認しました。
Ｍさんです。
怖がらないようにと自分に言い聞かせます。
Ｍ 来るのが遅いぞ。
孫が来ない。
何故、来ないんだ。
Ａ 私に聞かれても困ります。
Ｍ 呼んでこい。
今すぐだ。
Ａ 感染症で面会は、禁止されています。
Ｍ 誰が決めたんだ。
関係ない。
早く呼んでこい。
桜 Ｍさんは、何を言っても聞き入れてくれない。
少しずつ心が乱れていきます。
大声で怒鳴られ怒りがこみ上げてきました。
理不尽だと思い言い返そうとしたときです。
部屋に居る悪霊達が、Ａさんに憑依しました。
頭、肩だけでなく体全体が重く感じます。
心は、怒りに満ちているため悪霊の声が聞こえます。
悪 大声で死ねと言うんだ。
悪いのは、こいつだ。
桜 悪霊の声に驚き我に返った。
Ｍ 聞いているのか。
俺は、散歩に行きたいんだ。
庭に出たい。
Ａ 今の時間は、外に出ることを許されていません。
Ｍ 俺には関係ない。
桜 Ｍさんの怒鳴り声を聞き複数の職員がやって来ました。
Ｊ Ａさん、後は任せて。
戻って。
Ａ はい。
○ Ｍさんは、認知症なんだ。
孫を連れてこいと言った事を忘れて庭に出たいと言っている。
桜 そうよ。
これまで水を飲まない生活をしてきたから、血液がドロドロになって脳の血管を痛めたの。
アルツハイマー型認知症になった人を見たでしょう。
コーヒーばかり飲んでいた。
○ 認知症なのに悪霊に憑依されるのかな？
桜 問題は、Ｍさんの心（考え）よ。
年齢と共に頑固が酷くなり怒鳴る回数が増えた。
○ 年齢と共に？
桜 Ｍさんは、一代で会社を大きくした社長だった。
日頃から怒鳴っていたのよ。
攻撃的に怒鳴る悪霊に憑依されている。
○ なるほどね。
桜 Ａさんは、憑依されているため頭痛が酷くなり鎮痛剤を飲んだ。
お守りを握りしめ「神様、助けて下さい」と何度も唱えた。
それでも悪霊は、離れない。
○ 怒りが治まらないんだ。
桜 うん。
神様にお願いする前に自分の心の状態をチェックして欲しい。
怒りを静めなければ悪霊は、離れない。
☆の女神様にも言われている事よ。
怒るなとは言わない。
怒った後、早く怒りを静めるのがが大切。
怒っている間、不幸だと気がつくべき。
人間には、感情があるから怒ってもいいの。
魂レベルが高いほど怒りを静めるのが上手。
○ そうだね。
Ｊ Ａさん、大丈夫？
Ｍさんは、認知症だから何を言われても気にしないこと。
ゆっくりと深呼吸して。
Ａ はい。
桜 しばらく深呼吸したことで落ち着きを取り戻した。
○ 相手が認知症だと分かっていても怒ってしまうんだね。
桜 毒のある言葉を吐かれたら、誰でも怒る。
○ 俺なら、もっと怒っていたかも（笑）
桜 怒ったら駄目（笑）
○ うん。
読んで学べたと思うのでしたら、応援をお願いします。
カライナイを応援する。
