命 顔色が悪いのを見た主任のＡさんが、声をかけてきた。
Ａ どうしたんだ？
顔色が悪いぞ。
Ｈ 体が重いんです。
Ａ 休んだ方がいい。
Ｈ 休みたいのですが・・・
Ａ 課長に言いにくいんだ。
Ｈ はい。
Ａ 俺が話をする。
命 Ａさんは、Ｌ課長に事情を説明し休みを取ってくれた。
帰宅するとベッドに入ります。
気がついたときには、日が暮れていた。
話を省略する。
同じ事を繰り返したためＡさんは、病院に行くことを勧めた。
検査をしても異常がないため心療内科に行くようにと言われた。
うつと診断され休むようにと言われた。
診断書を出し一ヶ月休むことになった。
○ 自宅で何をしているのかな？
命 昼と夜が逆転した生活をしている。
夜になると目がさえてＳＮＳでＬ課長の悪口を書き込む。
○ 回復は難しいんだ。
命 そうね。
命 Ｈさんに変化が出てきた。
どうせ誰が書いたのか分からないのだからと思い多くのサイトで誹謗中傷を繰り返す。
多くの恨みの念がＨさんに飛んでくる。
Ｈさんは、気がついていないけど少しずつ体が重くなっている。
○ 誹謗中傷された人は、誰が書いたのか分からない。
それなのに念が飛んでくる？
命 書かれた文章を読み落ち込んだり恨んだりする。
文章を介して念が来るの。
○ そんなことがあるなんて・・
命 多くの念が飛んできた。
そして自分の出した念も戻ってきた。
何が起こっているのか分かるでしょう。
○ 悪霊との会話。
命 そうよ。
悪 もっと誹謗中傷するんだ。
やればやるほどスッキリするぞ。
Ｈ 分かった。
命 書けば書くほど念が飛んでくるから、悪い運を引き寄せる。
心療内科に行くため駅に行った。
雨で濡れた階段で足を滑らせて下まで転げ落ち頭を打った。
すぐに病院に運ばれたけど亡くなった。
○ 運が悪いと言っていいのかな？
命 私から見ると少しだけ運がいいと思う。
○ ？
命 もし生きている間、誹謗中傷を繰り返したら罪を重ねていく事になる。
亡くなった事で罪を重ねない。
○ 誰でもいずれ死ぬ。
罪を重ねると落ちる地獄の深さが違うんだ。
命 今回、Ｈさんが落ちる場所をマイナス１０とする。
罪を重ねるとマイナス２０の深さに落ちる。
○ 少しだけ運がいいんだ。
命 そうよ。
○ でも改心する可能性もあるよね。
命 可能性はあるけど低いの。
○ 魂レベルが低いんだ。
命 うん。
魂レベルが高くなればなるほど誹謗中傷する人は、少なくなる。
○ Ｈさんの魂レベルを教えて。
命 幽界の６段目。
輪廻転生を２４回経験している。
○ 改心の可能性が低いんだ。
命 うん。
前世も悪口を言っていたの。
簡単に治らないの。
○ 分かった。
