桜 カライナイの本を読んでいたＩさんは、お母さんに水の大切さを話した。
Ｉ お母さんも読んだよね。
もう一度読み返して欲しい。
Ｅ 分かっているんだけど・・・
忘れてしまう。
Ｉ カライナイは、５００ミリリットルの水をを４本飲んでいる。
３本、準備した。
毎朝、ウォーターサーバーの水を入れて飲んで欲しい。
Ｅ 分かったわ。
桜 １人でいるとＤさんを思い出し寂しくなるため料理教室を再開した。
寂しさを忘れ楽しく過ごした。
○ 楽しく過ごしていると聞いてホッとした。
桜 問題があるの。
○ まさか・・・
桜 楽しく忙しいのはいいことだけど水を飲まなくなった。
教室が終わると生徒と食事をしたりコーヒーを飲みに行ったの。
自宅で過ごす時間が短くなった。
○ Ｄさんが亡くなった原因を知っているのに・・・
魂レベルは、幽界の階段で言うと３２８段目だよね。
俺には理解出来ないよ。
桜 これまで見てきた人達を忘れたの。
女性のＨさん、カップルで来店した男性、男性のＳさん、あげたらきりがないわよ。
カップルで来店した男性が一番危険。
糖尿病で喉が渇くからと行ってお茶を一日に３リットル飲んでいた。
心筋梗塞で２回も死にかけた。
原因は、水を飲んでいないから。
その後のことは、霊視はしないけど○○は、答えを知っている。
○ そうだった。
俺の言う事を聞いてくれる人は、数割だよ。
桜 そのような人にＥさんも含まれるの。
○ 分かった。
Ｉ お母さん、お母さん。
Ｆ しっかりして。
お願いだから目を開けて。
○ 桜、何があったの？
桜 心筋梗塞で倒れたの。
病院のベッドで横になっている。
肉体から抜けた魂は、横になっている自分を見ている。
カライナイの本に書かれていたことを思い出した。
「死の直前」の本に書かれていたことを思い出したの。
そして「病気」「病気の原因」の内容も思い出した。
Ｅ 私・・・
カライナイの本を読んで長生きしようと思っていた。
それなのに楽しく過ごすことだけを考え水を飲まなかった。
だから心筋梗塞で倒れた。
桜 水を飲むように勧めてくれた息子のＩさんに謝った。
Ｅ ごめんなさい。
Ｉの言うことを聞いていなかった。
心配させてごめんなさい。
桜 Ｅさんの体には、医療機器が付いた状態。
子供達の声に応えようと肉体に戻り体を動かそうとしたけど少しも動かせない。
Ｉ 目を開けてよ。
赤ちゃんが出来たんだ。
お婆ちゃんになるんだよ。
Ｆ そうよ。
孫が生まれてくるのよ。
桜 Ｅさんは、涙を流し二人の話を聞いている。
Ｅ ごめんなさい。
お母さんは、元気になれないの。
○ Ｅさんは、肉体が死を迎えることを知っているんだ。
桜 うん。
肉体から魂が離れた事で死を迎えるのを悟ったの。
ＩさんとＦさんは、帰宅することが出来ず簡易ベッドで横になった。
翌日、Ｆさんが残ってＩさんは、帰宅した。
その後は、交代で泊まった。
○ このままでいいのかな？
桜 二人が決める事よ。
○ そうだね。
