輪廻転生の数!簡単に魂は死なないと信じる事ができない!病気8

がん

桜 朗読を聞いたSさんは、これまでの自分を振り返った。
  間違いに気がついたけど自分が死んだことを認めることが出来ない。
  (肉体が死んだこと)
○ 「お墓と仏壇」の話を聞いても信じることが出来ないんだ。
桜 Sさんの父は、教員、お母さんは看護師。
  3次元の教育を重視してきたの。
  物が全てだと思っている。
  70年も物が全てだと思って生きてきた。
  簡単に考え方を変える事は出来ないの。
○ Sさんの魂レベルを教えて。
桜 幽界20段目。
○ なるほど・・・

○ もし幽界の500段目なら「お墓と仏壇」の話を聞いただけで成仏するんだ。
桜 うん。
  輪廻転生の回数が少ないから、簡単に魂は死なないと信じる事ができない。
○ うん。

桜 Sさんは、その場から離れ歩き始めた。
○ 信じることが出来ないから、逃げ出したんだ。
桜 うん。
  「誰かいないか」と大声で呼びかけながら歩いた。
  仏壇を通して見える映像も見たくないと思いながら歩く。
  どんなに歩いても映像は、消えない。
  まるでSさんを追いかけているように思えた。
  走り出した。
  一生懸命に走った。
  立ち止まり周りを見ると同じ場所に居ることに気がつく。
  走っても逃げ出せない。

S 何故、消えないんだ。
  映像が追いかけてくる。
  ありえない。

桜 楽しく過ごすKさん、Iさん、Hさんが映し出されている。
  数ヶ月が経過した。
○ いい加減気がつくよね。
桜 現状から、逃げられないと思ったSさんは、少しずつ考えが変わってきた。
○ 少しずつなんだ。
桜 そうよ。

桜 頭上から、光が差してきた。
  光の中に人がいることに気がついた。
  目の前に降り立ったのは、幼い頃、童話に出てきた天使。
  赤ちゃんに羽が生えている姿をしている。
○ 迎えに来てくれたんだ。
桜 うん。
○ 何故、赤ちゃんの天使なのかな?
桜 幼い頃は、素直でしょう。
  幼いSさんは、童話に出てきた天使を信じたの。
  迎えに来るときは、本人が信じられる方が来る。
○ なるほどね。

天 僕と帰ろう。
S ・・・
天 帰ろう。
S 何処に帰るんだ。
天 天国だよ。
  天国で待ったいる人がいる。
  さあ、帰ろう。

桜 天使は、手を差し伸べた。
  Sさんは、差し伸べられた手を握りしめた。
  二人は、舞い上がっていった。
  眩しくなり目を閉じた。
  眩しさに慣れるとゆっくりと目を開けた。

S お父さん、お母さん・・・

桜 目の前には、両親だけでなく祖父母や知人が立っていた。

母 待っていたわよ。
父 ここは天国だ。
  地獄は辛かっただろう。
  安心して暮らせる。

桜 Sさんの目から涙がこぼれた。
  これでSさんの話は、終わりよ。
○ ハッピーエンドだね。
桜 うん。

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