桜 同じ事が続いたためDさんに相談した。
A ベッドで寝ていると体が重く感じて眠れないの。
まるで誰かが上に乗っているみたいなの。
D 気のせいじゃないか。
A 寝不足な日が続いている。
今日は、床に布団を敷いて眠る。
D 分かった。
桜 床に布団を敷いて寝たら、気持ちよく眠れた。
夜中、トイレから戻ってきたDさんは、言葉を失った。
D 起きてくれ。
A どうしたの?
D あれを見てくれ。
桜 起き上がりDさんが指さすベッドを見て驚いた。
Aさんが寝ていた場所に黒い人影が見える。
怖くなり別の部屋で眠った。
翌日、購入した家具屋さんにベッドを引き取ってもらった。
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D 俺の友達のBを知っているよな。
A 子供達の結婚式にも来たわね。
D Bは、霊感があるんだ。
中古の家具は、買わない方がいいと言われたことがある。
使っていた人の念が入ることがあると言っていた。
A あの黒い影は、以前の持ち主だったのね。
D そうとしか思えない。
桜 その後もベッドを買った人は、同じ経験をした。
○ Nさんは、何時までもベッドにいるのかな?
桜 ベッドを初めに買ったのは、Nさん、そしてDさん、Eさん、Jさんで気がついた。
○ 何に気がついたのかな?
桜 初めは、自分のベッドに眠らないでと言っていた。
人手に渡ることで自分の物ではないと少しずつ学んだの。
○ ベッドが朽ち果てるまで同じ事をするかと思った。
桜 読者の皆さんへ。
必ずしも霊が物に取り憑くとは限りません。