命 数ヶ月後、L課長が復帰した。
つかの間の平和が崩れていく。
L課長は、憂さ晴らしのため部下を怒鳴ったりイジメたりする。
○ L課長の上司は、何も言わないのかな?
命 ○○も経験したでしょう。
トラブルに巻き込まれたくないかた、見ないふりをしている。
○ そうだった。
忘れていた。
命 Hさんは、夜遅くまでL課長への不満をSNSにアップしていた。
寝たのは、明け方。
寝坊して遅刻してしまった。
L 何時だと思っているんだ。
H すみません。
疲れていて寝坊してしまいました。
L 何を言っているんだ。
昨日、君が定時に帰るのを見た。
飲み歩いたんだ。
H いいえ、飲んでいません。
L 下手な言い訳をするな。
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○ SNSでL課長の悪口を書いていて明け方になったなんて言えない。
命 そうね。
怒られているのを女性のCさんが立ったまま見ている。
Cさんは、営業部に所属している。
Cさんは、L課長に差し出す書類を持ってきたけど声をかけることが出来ない。
○ 怒っている人に声なんてかけられないよ。
○ L課長もHさんもCさんに気がつかないのかな?
命 しばらくしてL課長が気がついた。
Hさんも気がついた。
Hさんの顔が真っ赤になっていく。
L 席に戻るんだ。
H はい。
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○ もしかしてHさんは、Cさんが好きなのかな?
命 うん。
この出来事がきっかけでHさんの人生が狂う事になる。
○ 好きな人に怒られているところを見られたから?
命 そうよ。
○ Cさんは、Hさんが怒られているのを見てどう思ったのかな?
命 営業部と総務部は、同じフロアだからL課長の事を知っている。
何時ものように部下をイジメていると思ってみていた。
遅刻で怒りすぎだと思っている。
○ 気にしていないんだ。
命 うん。
命 でもね。
Hさんは、好きな人に怒られているところを見られ恥をかいたと思っている。
たから、L課長が許せない。
一度の遅刻でここまで怒る人は、殆どいない。
○ L課長は、正義を盾にしてイジメをしている。
やってはいけないことだよ。
命 そうね。
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命 帰宅すると呪いや恨みの方法を調べ始めた。
そしてSNSに恨みを込めL課長を誹謗中傷した。
気がつけば、夜が明けていた。
寝てしまうと遅刻するため眠らないまま出社した。
顔色が悪く今にも倒れそうに見える。
人を恨んで亡くなった悪霊達が憑依している。
体が重い。
○ 休めばいいのに・・・
命 簡単に休めない。
命 L課長が来てから、年休が取りにくくなったの。
上司の許可がなければ、休めない。
何故、休むのかとしつこく聞かれる。
またイジメられると思うと休めない。
○ 酷い話だよ。
命 そうね。