桜 変わらないJさんの話は、今世の事なの。
変わったJさんの話の話は、来世。
輪廻転生の回数は、53回だと言った。
○ 54回目の話なんだ。
桜 これまで何度も今回と同じ事をしてきたの。
桜 地上に降りる前のSさんと話をしたの。
Sさんは、幽界の中段の魂レベル。
二人の会話よ。
J 前回も迷惑をかけた。
もう一度、力を貸して欲しい。
運命の書に「生きがいを見つける事」と書いたのに駄目だった。
S 私は、ガーデニングをやる予定。
一部に野菜を植える。
何度も農家に生まれたでしょう。
野菜を見たら、興味を持つと思うの。
料亭で皿洗いをした事もあったわね。
そのとき料理人に憧れたわよね。
出来たら、Jが育てた野菜を使い料理を作って欲しい。
美味しく作れなくてもいいから、Jの料理を食べてみたい。
J なるほど。
農業は、自信があるけど・・・
皿洗いをしながら、料理を作るのを見ていただけだ。
出来るかな?
S 心がこもっていればいいの。
J 分かった。
桜 来世と言っても内容は、現代に合わせている。
未来の話をしたら、混乱してしまうし○○は、予言者じゃない。
○ そうだね。
今の説明で理解できたよ。
桜 野菜を見たJさんは、考え方が変わった。
庭の手入れをしながら、野菜を育てた。
土に触れることで毎日が楽しくなってきた。
○ Sさんのアドバイスのおかげだね。
桜 夫婦は、お互いに協力し合うの。
○ うん。
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桜 パートから帰ってきたSさんは、楽しそうに水まきしているJさんに声をかけた。
S ただいま。
J お帰り。
S 楽しそうね。
J 汗をかくけど楽しい。
S ピーマンを植えている隣も使っていいのよ。
J いいのか?
何かを植える予定だったのなら、遠慮する。
S 何かを植えるよりお父さんの元気な姿を見る方が嬉しい。
使って。
J ありがとう。
先に家に入って休んでくれ。
S うん。
桜 水まきが終わるとJさんは、台所に立った。
J これを見てくれ。
S ナスとピーマン、大きく育ったわね。
J なすとピーマンの肉みそ炒めを作る。
S え!お父さんは、料理をした事なんてないでしょう。
J したことがない。
失敗するかも知れない。
やってみる。
S うん。
○ 俺も料理なんて出来ない。
出来るのかな?
桜 見守って。
○ うん。