桜 場面が変わった。
パソコンなどはない。
多くの人がいるけど薄暗く寒い。
A 此処は何処なんだ。
Y お金が降ってくる。
桜 2人の上から、お金が降ってきた。
周りにいる人達が一斉に駆け寄ってきた。
Y お金。
取らないと。
A 駄目だ。
こっちだ。
桜 Aさんは、無理矢理Yさんの手を引きその場から離れた。
Y どうして取らないの。
A 見るんだ。
奪い合っている。
此処も地獄なんだ。
俺達は、人を騙しお金を手に入れ贅沢をした。
騙す地獄からは、抜け出した。
お金に対する執着も捨てないと駄目なんだ。
親父が言っていたように天国、地獄ではお金を使えない。
手に入れても無駄だ。
俺を信じろ。
母と娘の課題 ペーパーバック(紙の本)
母と娘の課題 Kindle版(電子書籍)
桜 Aさんの真剣な表情を見て従うことにした。
Y 分かった。
A 此処から、一緒に出よう。
Y うん。
A 此処は、お金に執着した人が落ちる地獄だ。
親父から聞いた。
話してくれた親父に感謝だ。
聞いていなかったら、俺達もお金を奪い合っていた。
○ 「母親と娘の課題」と「お金の亡者」で話してもらった餓鬼地獄(有財餓鬼)にいるんだ。
桜 そうよ。
○ 二つの地獄に落ちる事もあるんだ。
桜 多くの人を不幸にした罪は、大きいの。
二つの話に登場した愛さん、霊能力者Lさんの罪よりも大きい。
○ 影響を与えた人数が多いからなんだ。
桜 そうよ。
お金の亡者(紙の本)
お金の亡者(電子書籍)
桜 まるで意地悪をされているかのように2人の上からお金が落ちてくる。
それを知った人達は、2人を取り囲んだ。
数百人に取り囲まれた。
逃げることは、不可能。
お金が降ってくると人々は、二人を踏みつけお金を取る。
Aさんは、Yさんに覆い被さって守る。
Y 痛い。
A 頑張れ。
皆が、どいたら走るぞ。
桜 お金が降り続き身動きが取れないだけでなく体中ふみつけられた。
A ごめん。
支えきれないでケガをさせた。
Y いいの。
ありがとう。