☆ 咲さんが、社会に出て結婚しました。
一さんは、家事がこなせるか心配です。
2年後、女の子が生まれました。
実家に戻った咲さんは、お母さんの優さんからお風呂の入れ方など育児について学びます。
一さんは、孫の令(れい)ちゃんが可愛くて帰宅するとすぐに抱っこします。
○ 何処にでもある光景です。
☆ そうですね。
☆ 半年後、咲さんが、アパートに戻りました。
くるまで30分ほどの距離です。
月に一回、孫の令ちゃんに会いに行きます。
初めは、孫に夢中で気がつきませんでした。
部屋が綺麗に掃除され洗濯物が干されています。
台所も綺麗です。
一 旦那の幸太君が家事をしているのか?
咲 共働きだから、分担している。
お父さんも家事の手伝いをしているでしょう。
一 そうだな。
結婚したら、料理以外家事が出来ないと思っていた。
咲 変なことを心配していたのね(笑)
一 そうだな(笑)
☆ 帰宅した一さんは、ある事に気がつきました。
一 女の子が、家事を手伝うのが当たり前ではないんだ。
家事が出来なくても結婚できるし困らない。
必要に迫られたら出来るようになる。
姉さんがやって当然ではないんだ。
☆ お母さんが乳ガンで入院していて瞳さんが面倒を見ている事を思い出しました。
○ 良い方向に行くといいですね。
☆ そうですね。
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☆ 一さんは、お母さんが入院している病院に行きます。
病室には、お母さんと瞳さんが居ます。
一 どんな状態なんだ。
瞳 大丈夫よ。
一週間もすれば、退院できると言われた。
一 よかった。
瞳 一度も来なかったのにどうしたの?
一 瞳姉さんばかり難儀をさせた。
俺に出来ることはないのかな?
瞳 大丈夫よ。
一 毎日来ているのかな?
瞳 うん。
洗濯物が出るしお母さんが好きな物を買ってくる。
一 今日も洗濯物を取りに来たんだ。
☆ 一さんは、ビニール袋を見ています。
瞳 そうよ。
一 俺が持って帰って洗濯する。
瞳 数日後には、持ってこないといけない。
仕事があるでしょう。
一 大丈夫だ。
☆ お母さんが退院するまで病院に通います。
瞳さんが大変な思いをしていることに気がつきました。
退院すると兄弟を実家に集めました。
一 みんな聞いて欲しい。
幼い頃から、瞳姉さんが家事をしてきた。
お母さんが入院して面倒を見たのも瞳姉さんだ。
瞳姉さんも家庭がありパートをしている。
姉さんに押しつけすぎだ。
みんなで手分けすべきだ。
今からでも遅くないからみんなで手分けすべきだ。
瞳姉さんに甘えるのは、辞めよう。
父 今まで通りでいいじゃない。
明 そうだな。
愛 私は、やらない。