S 頼みがあるんだ。
U 何?
S 家事育児を手伝ってくれと言われても無理なんだ。
仕事を辞めてくれないか。
俺の稼ぎだけで暮らせる。
U これまでのことを話したでしょう。
やっと好きな仕事に就けたの。
S 分かっている。
考えてくれ。
U ・・・
命 娘のAちゃんが2歳になった頃、新店舗の指導役を任された。
Aちゃんを保育園に預け頑張る。
保育園児に列に車が突っ込むニュースを聞くと心配した。
新店舗のスタッフも新人が多いためミスが出てしまう事も心配した。
Sさんの言うように辞めることも考えた。
U 私が辞めたら、新商品の開発に支障が出る。
スタッフに迷惑がかかる。
どうしたらいいのかしら?
命 Uさんは気がついていないけど心配症になっている。
○ 断捨離の話だよね。
命 そうよ。
心の断捨離の話よ。
○ 心の?
命 間違えた考え(心配症)も断捨離する必要があるの。
○ 心配する考えを捨てるんだ。
命 うん。
命 Uさんは、無理をしたため肺炎を起こし入院した。
入院中もAちゃんと職場のことを心配した。
話を省略する。
入院しても仕事を辞めなかったためSさんと口論になり離婚した。
○ 一人で子育てが出来るかな?
命 一人で子育てしている人は、沢山いる。
○○の周りにも居るでしょう。
お母さんは、強いのよ。
○ そうだね。
命 Aちゃんが3歳になった頃、乳がんが見つかった。
○ 乳がんになるほどの心配症なんだ。
命 そうね。
離婚したことで頑固に心配するようになったの。
手術が無事に済み仕事に復帰した。
○ 心配症を治さないと転移する。
命 そうね。
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命 他の店舗で作り方や接客を指導していた。
G Uさんですよね。
命 声をかけてきたのは、元彼のGさん。
U はい。
G やっぱりUだ。
俺だよ。
Gだよ。
U はい。
覚えています。
G 仕事が終わったら、時間を空けてくれないか。
話がしたいんだ。
U ごめんなさい。
娘の迎えがあるから、無理なの。
G 休みの日があるよね。
U ごめんなさい。
仕事中だから。
G 連絡先を教えて欲しい。
U ごめんなさい。
命 「ウジ女」と呼ばれていたときのことは、忘れていた。
Gさんと出会ったことで辛い過去を思い出してしまった。
自分を見ながら、ヒソヒソと話をしている人達。
掃除をしてない自分に原因があることだと分かっているけど耐えられなかった。
忘れていた過去を暴かれたように感じた。
その場から、逃げ出したいけど仕事中。
○ Uさんの気持ち分かるよ。