命 その後、Uさんのアパートはゴミ屋敷だと噂が流れた。
○ 噂を流したのは、Gさんの先輩なんだ。
命 うん。
そんな人は、何処にでもいる。
○ そうだね。
命 噂を流されたのは、運が悪いからだと思わないで。
原因は、部屋を綺麗にしていないから。
そしてUさんのカルマが出てきたの。
○ カルマ?
命 そうよ。
過去世で人の悪口を言って噂を広げていたの。
間違ったことは言っていないからと言って自分を正当化していたの。
噂になると尾ひれが付くから、マイナスが大きくなる。
Uさんは、悪口と言うカルマを持っている。
尾ひれが付いた噂は、社内に広がった。
上司の耳にも入り注意されたの。
○ 噂が流れたのも原因があったんだ。
命 そうよ。
上 Uさん、社内で変な噂が広がっているのを知っているな。
U はい。
すみません。
上 私は、君が入社するとき面接をした。
我が社に入ったのは「お菓子の開発」をしたいからと言った。
ゴミだらけの部屋に住んでいる人にお菓子の開発などさせられない。
食べ物は、清潔でないと駄目だ。
経理に配属してよかったと思っている。
U 今は、綺麗にしています。
上 変な噂をたてられないようにしてくれ。
U はい。
○ 上司は、何故怒っているのかな?
命 噂に尾ひれが付いたと言ったでしょう。
○ どんな尾ひれが付いたの?
命 トイレが汚く風呂場や洗面は、カビだらけと尾ひれが付いた。
○ 酷い。
これもカルマ?
命 違うわ。
Gさんの先輩が大げさに言ったのよ。
食べ残しにウジがわいていると言った。
意地悪で言ったの。
実は、コンパに参加したとき先輩もいたの。
先祖達は、Uさんを気に入ったけど連絡先を交換してもらえなかった。
連絡先を交換したのは、Gさん。
Gさんを選んだUさんを好ましく思わなかったから、意地悪した。
○ 酷い話だよ。
Uさんは、ウジがわいている噂も知っているんだよね。
命 知っているわ。
綺麗にしていれば、こんな事にはならなかったと後悔した。
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命 チャイムが鳴った。
ドアスコープを覗くとGさんが立っていた。
複雑な思いでドアを開けた。
G 話があるんだ。
U うん。
入って。
命 部屋に入ると以前のような臭いはしない。
掃除が行き届いていることに気がついた。
Uさんは、押し入れを開けた。
そしてベランダも見えるようにした。
G 謝りに来た。
変な噂が流れたのは、俺のせいだ。
U 確かにベランダにゴミ袋を隠した。
押し入れの中に汚れた服も隠した。
でもウジなんてわいていないしトイレや風呂場も綺麗。
会社に行くのが恥ずかしい。
上司に呼ばれ怒られた。
G ごめんなさい。
G 上司に怒られた事は聞いた。
Uの上司は、長期の出張だった。
戻ってきたら説明する。
U もう元には戻らない。
会社を辞める。
G 待ってくれ。
辞めないで欲しい。
U 知っているでしょう。
私「ウジ女」って呼ばれているの。
○ 噂がこんな事になるなんて信じられない。
命 時間が経てば、皆忘れる。
でも、Uさんはとても傷ついた。
○ そうだね。