○ 心配症を断捨離出来るとは思えない状況だね。
命 そうね。
過去のことを思い出し心配している。
○ 転移しなければいいけど・・・
命 そうね。
命 仕事が終わり外の出るとGさんが立っていた。
話したときから、3時間が過ぎていた。
G 待ち伏せしたようでごめん。
U 娘の迎えがあるの。
ごめんなさい。
G 歩きながらでもいいから、話を聞いて欲しい。
命 Uさんは、無視して駅の方に歩き始めた。
G 俺の話を聞いて「ウジ女」と噂を広めたのはJさん。
上司に相談した。
課長も部長も誤解して悪かったと言っている。
誤解が解けたことで皆は、Jさんを無視した。
Jさんは、自分から退職した。
課長の指示でUのアパートに行ったけど引っ越した後だった。
俺が、潔癖症だからこうなった。
俺、潔癖症を治したよ。
沢山の本を読んだ。
命 Uさんは立ち止まりGさんを見つめた。
U 何が言いたいの?
誤解が解けても傷ついたことに変わりはない。
G 分かっている。
ごめんなさい。
出来たら、復職して欲しい。
U 勝手なことを言わないで。
急いでいるのよ。
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命 Uさんは、早足で駅に向かう。
○ Uさんは、どんな気持ちなのかな?
一人で娘を育てているから、気を強く持たないと駄目なの。
気の強さが、Gさんを拒んでいるの。
本当は、誤解が解けた事でホッとしている。
○ よかった。
命 Gさんは、Uさんを追いかけるのを止めた。
これ以上やると迷惑だと思ったの。
○ そうだね。
命 翌日、お店から出るとGさんが立っていた。
G 迷惑をかけてごめんなさい。
言いたいこと、伝えたいことを書いてきた。
読んで欲しい。
命 差し出した封書をUさんが受け取るとGさんは、ホッとした。
G 受け取ってくれてありがとう。
命 Gさんは、頭を下げその場から立ち去った。
帰宅後、手紙を読んだ。
これまでの経緯が書かれていた。
○ Uさんの考えが変わるといいな。
命 そうね。
U Gの気持ちを考えるとこのままでは、駄目。
Gの言いたいことを理解したから、大丈夫だと連絡しないといけない。
命 書かれた連絡先に「Gの気持ちは分かった。ありがとう」と送った。
10分後、返事が来た。
それから、連絡を取り合うようになった。
○ よかった。
○ Gさんは、潔癖症を治した。
これも考え方の断捨離なんだ。
命 そうよ。
自分の潔癖症が招いたことだと反省して断捨離したの。
○ うん。