桜 現代は、女性の政治家も増えている。
それでも少数派。
同じ県議会議員の女性達と交流するようになった。
○ 話が合うとは思えない。
桜 そうね。
その中の一人のWさんを好きになった。
ほっそりしていて上品な美人。
自分と違い髪が長い。
○ 40歳だよね。
この年になっても人を好きになるんだ。
桜 恋に年齢は関係ないわよ。
○ そうなんだ。
桜 考える事は、Mさんの事ばかり。
帰宅してFちゃんを見ると我に返る。
体は女性の自分が、女性を好きになるのは、間違いだと自分に言い聞かせる。
自分は、女性として生きるより母親として生きると考えを変える。
それでもMさんの事を考えてしまう。
そんな時は、Fちゃんの写真を見る事で落ち着いた。
○ 難しいね。
桜 うん。
桜 議員として一生懸命に頑張ったことが認められ次の選挙も当選した。
話を省略する。
落選することもあったけどGさんが満足できる人生を送った。
これでGさんの話は、終わりになる。
答えを見つけたかしら。
○ 答え?
なんの答え?
桜 運命の書を書いたとき指導する天使は「ソウルメイトの了解を取ったら、知恵を貸します」と言っていたでしょう。
○ そうだった。
現代なら、女性として生まれても政治家になれる事を教えたんだ。
桜 そうよ。
それを聞いたから、女性として生まれる決心をしたの。
○ 理解したよ。
天国に帰ったんだよね。
桜 うん。
死の直前 (紙の本)
死の直前 (電子書籍)
桜 Gさんが亡くなると指導する天使が迎えに来た。
○ そんな事ってあるのかな?
桜 指導する天使も嬉しかったのよ。
30%だけど性同一性障害を克服したのを褒めたかった。
○ 何段目に帰ったのかな?
桜 幽界の406段目よ。
○ 思っていたより低い。
桜 話を省略したでしょう。
女性と出会う度に性同一性障害がでて悩んだのよ。
ご主人のMさんの優しさとFちゃんの存在がブレーキをかけてくれた。
残りの70%は、来世に持ち越すことになる。
何度も生まれ変わって性同一性障害を克服するの。
○ もしGさんの魂レベルが、幽界の10段目だったら、どうなっていたのかな?
桜 同性婚。
○ それほど難しい課題なんだ。
桜 そうよ。
桜 因果でしょう。
Gさんは、男性として輪廻転生を繰り返してきた回数が多すぎた。
指導する天使に女性として生まれる方が、自分のためになると言われ続けた。
言うことを聞かなかったから、性同一性障害になった。
原因は、男性として何度も生まれたこと。
結果として出てきたのが性同一性障害。
責任は、全てGさんにあるの。
○ 確かにそうだよ。
元いた725段目に帰る事が出来なかった理由なんだ。
桜 うん。
これから先、今世のことを振り返り反省する。
そして来世に向けて解決策を考える。
これでGさんの話は、終わりになる。
○ ありがとう。